シンガー栗山千明の魅力
歌手としてのC.Kの魅力は容姿は別として(笑)その声ではないだろうか?
意外かもしれないが、私は彼女の発声に関しては2001年当時から苦言を呈してきた。
「あの発声はNG!」
とことある毎に書いてきたつもりだ(A列車は春風に乗って等)
彼女自身本格的に声楽を習ったことはないかもしれないが、今後の役者生活のために一度発声を徹底的に鍛え直した方が良いと思っていた。
それが「オッサンとワタシ」頃から声の商売が増えてきて、初舞台「道元の冒険」を機会に完全に喋る声域がメゾソプラノからアルトに落ちてきたように思う。
これは女性の変声期の時期と一致する事が一因だが、それとは別に彼女自身の意識が変わってきたのではなかろうか?
それに伴い安直な発声が複式呼吸に変わってきた。
これが歌手活動では大きなメリットになってくる。
「月夜の肖像」ではファルセットギリギリで歌うフレーズがいくつかあって、CD聴いた時からここは難しいんじゃないかと思うんだが、そんな心配をよそに先日のラクーアでは楽々と出ていた。
もう一つ、彼女の上達を物語るものとして声量がある。
先日のライブではリハの段階からマイクを楽器として「吹いて」いた。
ボーカリストがそのアイデンティティーを発揮するのに必要不可欠な武器を彼女は手に入れたと見る。
華奢なあの体から放出するエネルギーはかなりなものと思われる。
あとは存在感。
彼女がそこに立つだけで沸き立つオーラさえあればトップクラスのシンガーとして君臨出来ると思うのだが・・・コレはもうちょっと掛かりそう(^^ゞ
なにはともあれ(今のところ)彼女の生歌が聴けるのは今日の東京新宿を含め大阪・名古屋と限られている。
大言壮語でないことを確かめに是非聴きに行って欲しい。
月夜の肖像 | |
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