「キテ…ミニキテ…」
桜に呼ばれた訳じゃないが、ふと思いついて木更津まで足を伸ばした。
「六番目の小夜子」「木更津キャッツアイ〜ワールドシリーズ〜」栗山千明と木更津は妙に縁がある。
折しも今年、西暦2006年は八番目の小夜子の年。
玲と沙世子の後輩達を見たくなり、アクアラインを跨いだ。
着いてみると、確かにロケで使われた建物は現存していた。
しかし、当たり前だがどこにも玲も沙世子も秋も溝口もまぁもいない… 。
それは、事実以上に彼・彼女らが過ごした物語そのものまでが、消えてしまっているように思えて、なんとなく私を淋しくした…。