「ハゲタカ」での栗山千明の演技について
mixiのコミュに書いたんでちょっと深く書きこんでみますね。
ハゲタカでの栗山千明は多少浮いてた感があったと思います。
という意見について・・・。
DVDのスタッフインタビュー(大木流経営論に収録)で訓覇圭プロデューサーがこのドラマはドキュメンタリー的な作りをされてるというところから・・・
「僕ら自身も完全に未知のゾーンでしたね。ここまで社会的にビビットで大きな現実と向き合っていくのは。だから怖いわけですよ。最終的にエンターテイメントに出来るだろうか?そんな資格があるのかなって・・・(笑)」
と言われています。
そうなんです。
浮いてて良いんです。
むしろ由香タンは浮いてなくちゃあいけない (^_^)
ドラマ中のキャラクタで彼女までがああいうリアルな演技されたら緊張感あり過ぎてエンターテイメントの枠に収まりきれなくなってしまいます。
あれで三島由香のキャラクタ作りはベストなんです。
とは言っても・・演技そのものは?
ここで演出の大友啓史氏が言われています。
「千明ちゃんはすごく成長しましたね。途中キャスティングの変更で3ヶ月くらい空いたんです。そしたら、見違えるように変わっていた。それまでも勿論良かったんですが、完全に由香という役を自分のものにしてました。多分、意外にきちんと生活しようとしている子なんです、役者として。生活の中での発見が芝居に備わってきているから、ああいう役者さんていいですよね」
収録当初は本人も経済用語で一杯一杯だったとインタビューなどで答えてます。
ところが、Hanako892号のインタビューで
「前髪がないと、全部、表情が出るんですよ。少し困ってる顔しているだけでも、すごく苦悩しているように見える。これは発見でした。こうやって前髪下ろしてると、大げさに表情作らなきゃいけないのに。髪型でずいぶん違うんだなぁと」
と言う具合に何かをつかんだ様子。
このあたりが演技に一層の幅をもたらし、上記の評価につながったと考えられます。
私から言わせると
「栗山千明スゲえ!目の演技だけであの連中に対抗してるよ!」
と思ったんですが、言われればその目の演技を助ける武器を手に入れていたんだなっと感心。
今年はDVDに関しては代表作が既に2作(もう一作は言うまでもなく「エクステ」)と豊作なようですね(^^)V
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