時を駆け抜ける少女
忍者ブログTB本舗にて「これは必見!絶対見て欲しいこの映画」 というお題が出ておりましたので、夏休み映画で何を観るかに迷っている方向けにちょっとお誘い。
ちなみにC.Kも出演「木更津キャッツアイ」は現在池袋シネマサンシャインでは予告編放映中。
ちゃんとクレジットにも栗山千明の名もあり台詞も「オッせぇんだよ!」ってのがありましたん(^^)
だから…何?(笑)
今日お奨めの映画はそれとは違ってて(笑)
アニメ版「時をかける少女」
サントラ 吉田潔
アニメスタイル編集部
オリジナル小説版は1972年にNHKの少年ドラマシリーズ第一弾として、『タイムトラベラー』のタイトルでドラマ化されて大反響を呼び起こしました。
時をかける少女 〈新装版〉 筒井 康隆 by G-Tools |
この作品を読み、ドラマを観た恩田陸さんはオマージュとして小説版「六番目の小夜子」を書きあげ、ドラマの方は少年ドラマシリーズの新たなる旅立ちとしてC.K最高の作品として知られるドラマ版「六番目の小夜子」に結実したという…(ややこしいですか?)
まさに「究極の正当派ご先祖様」(笑)
オリジナル版(?)「時をかける少女」はその後何度も映画化、ドラマ化されて有名どころでは原田知世さん、南野陽子さん、内田有紀さんなどが主人公の茂山和子役を演じてましたね
今回のアニメ版は、実は小説版の映画化ではなく小説の約20年後を舞台にした続編。
主人公も元気一杯の高校生紺野真琴となりタイムトラベルもタイムリープとなり…正直、なぁんかな?って感じで観に行くの躊躇したんですが…ある方のお奨めで観てみることに…
ところが!!
面白いんです!楽しいんですよ!>TOKIKAKE
まず、紺野真琴が目茶苦茶元気で楽しい!
「六小夜」の杏ちゃんの高校時代みたいな…で、高校生のだらぁぁっとした時間の過ごし方(学校帰りに野球したりとか、時間があればカラオケしたりとか)がものすごっくリアルで…
恋もちゃんとしたりとか…
とにかくストーリーが飽きさせない。
で、懐かしい方に懐かしい台詞をさりげなぁく言わせるの(^^)V
紺野真琴の良きアドバイザーで独身の「魔女おばさん」お名前は?
芳山和子!!
はじめてのタイムリープ経験に面食らい相談しに来た真琴に
「タイムリープね、あなたの年代の女の子にはよくあることよ」
キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!
なんかねぇ…歴史はここに極まれりって感じなんですね。
また、真琴の住んでるのがボロい日本家屋だったり、坂が多い街が舞台なんてのは完全に大林監督版へのオマージュなんですな。
時をかける少女 by G-Tools |
なんてったってスッパリ過去の「時かけ」を一度リセットして、新しい「今」の感覚での作品の再構築と旧作への尊敬とこだわりを残したこの作品作りの方針が素晴らしいです。
ある意味ジブリの「ゲド戦記」はこれを観て見習うべきだと思いますね。
敢えて言いますが、「ゲド戦記」より128倍ほど面白いです。